仕事のプロフェッショナル(男性)

あなたの職場にも必ずいる! 「打たれ弱い部下」を活かす技術

書籍情報

評価
購入形式(紙・Kindle・Audible) 紙/Kindle(Audibleなし)
出版社 PHP研究所
試し読み なし
紹介ページの充実度 あまり詳しくない(Amazon紹介ページ
誰が書いた本?
著者名 小倉広
執筆時の年齢(出版年-生まれ年) 48歳(2013年出版-1965年生まれ)
関連サイト 小倉広 – Wikipedia
小倉広オフィシャルWebサイト
小倉広オフィシャルWebサイト(プロフィール)
どんな立場で書かれている?(専門家 or 経験者)
著者の職業 株式会社小倉広事務所代表取締役、組織人事コンサルタント、心理カウンセラー。
経験・キャリアなど執筆背景 リーダーシップ不足からチームを束ねることに失敗し二度のうつ病。幼少期にはアダルトチルドレン体験。
執筆経験、本書の準備期間
過去の著作点数 約30点(著者略歴より)
前作から本書発行までの経過期間 任せてもらう技術」(2013年)より1年未満
売れゆき(刷数・発行部数、書店ランキングなど)
刷数・発行部数 情報なし
書店などのランキング情報 情報なし
主観による評価
謙虚さ 「武勇伝ではなく、失敗談を自己開示する」「弱みをさらけ出すと信頼される」というスタンス
他書からの引用、参考文献 普通
誤字・脱字 特に気づかず
タイトルと内容のギャップ 問題なし

感想

なるとし
なるとし
この本を自信をもってオススメします!!

タイトルに引かれた。

別に打たれ弱い部下がいるわけではない。
どちらかと言うと、私自身が打たれ弱いタイプなので(苦笑)。

著者は、青山学院大学卒業後、リクルートに入社し、企画室、編集部、組織人事コンサルティング室課長などを歴任。その後、ソースネクストの常務取締役を経て、現在は小倉広事務所の代表取締役。

しかし、華々しい経歴の裏で、「リーダーシップ不足からチームを束ねることに失敗し二度のうつ病」「幼少期のアダルトチルドレン体験」 と明かす(巻末の著者略歴)。

また、あとがきでは次のように述べている。

本書を執筆するにあたり、かつて、打たれ弱さから二回のうつ病にかかった二十年前の私自身に読ませたいと思う本を作りました。 (p230)

赤裸々な感じは非常に好感が持てて、つい応援したくなる。

ピックアップ

突っ張った堅い木はポキリと折れるが
柔らかくしなやかな竹は折れづらい

【堅い木】
「できる自分」は許せるが、「できない自分」は認めることができない人

【only if(認められたらOK)】 条件付きで自分を承認する人
・ 目標が達成できたらイイ自分
・ 目標が達成できなかったらダメな自分

〇〇ができれば私はOK。あなたもOK

【しなやかな竹】
「できる自分」だけでなく、「できない自分」も認めることができる人

【even if(批判されようともOK)】 根拠のない自信が自分を支えている人
・ 目標を達成しなくてもOK
・ 誰かに批判されてもOK

たとえ〇〇ができなくても私はOK。あなたもOK

自分自身を許せずに、自分を攻撃し、他人を攻撃し、結果としてさらに他人から仕返しをされるという、このマイナスのサイクルに入ってしまった場合、事態を収拾するには、やはり「ダメな自分を許す」ことを外して考えるわけにはいきません。(略)

自分の不完全さを認めようとしないかぎり、永遠にこの状況からは抜け出せないし、打たれ弱い人間であり続けるのです。 (p60)

100点を求めるな!
できている70点の方をまず褒めよ!

  • ダメなところだけを見て、否定してはいけない
  • プロセスを見ずに、結果だけで評価するな
  • プロセスの承認が劣等感を抑える
  • 打たれ弱い部下は「上から目線」に敏感
  • 成功談、武勇伝よりは失敗談
  • 「褒める」のは「上から目線」の発言
    ○  お前スゴイな!
    ×  君は優秀だね、よく頑張ったね

タイトルこそ『「打たれ弱い部下」を活かす技術 』であるが、著者の以下の主張は部下を持つ人間として、気持ちをラクにさせてくれる。

上司は部下を上から引っ張り上げられる立派な存在である必要はなく、上司自身が少しずつ努力をしていく過程において、部下とともに成長していこう、というスタンスでいることこそが、実は効果的なのだと私は思っています。 (p224)

自分が「打たれ弱い」上司と思っている方にも、是非おススメしたい1冊である。

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