書籍情報
評価 | |
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購入形式(紙・Kindle・Audible) | 紙/Kindle |
出版社 | 清流出版 |
試し読み | なし |
紹介ページの充実度 | 詳しくない(Amazon紹介ページ) |
著者名 | 神岡真司 |
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執筆時の年齢(出版年-生まれ年) | 62歳(2016年出版-1954年生まれ) |
関連サイト | 公式のwebサイト見つからず |
著者の職業 | ビジネス心理研究家。日本心理パワー研究所主宰。 |
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経験・キャリアなど執筆背景 | 最新の心理学理論をベースにした法人対象のモチベーションセミナー、コミュニケーショントレーニング、人事開発コンサルティングなどで活躍中。 |
過去の著作点数 | 10点以上 |
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前作から本書発行までの経過期間 | 同年に6点発行 |
刷数・発行部数 | 情報なし |
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書店などのランキング情報 | 情報なし |
謙虚さ | 普通 |
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他書からの引用、参考文献 | 普通 |
誤字・脱字 | 数カ所あり |
タイトルと内容のギャップ | タイトルや章立てに、意図的に引きのあるワードをあえて散りばめている感あり |
感想
「嫌いなヤツを消す」というインパクトのあるタイトルほど、物騒な内容ではない。
よく言われることだが、「感情の返報性」には要注意である。
「感情の返報性」とは、こちらが相手を嫌っていると、それが相手にも敏感に伝わり、相手もこちらを嫌ってくること──を言います。すると、こちらに脅威を感じた相手のほうが、攻撃を仕掛けてこないとも限らないでしょう。そのため、「イヤなヤツだな」と感じたら、できるだけ相手に気づかれないうちに、「嫌いな人」の存在を、心の中から消しておくほうが賢明なのです。
本書には【嫌いの両思い】となってしまった場合の対処法ものっていて参考になる。
唯一、強烈だなと感じたのは、「殺意を覚えるほど憎い相手」に対する
「残虐可視化」による復讐的消去法 という方法だ。
これは、【嫌い】というレベルを超えた相手が、ありったけの悲惨で不幸な人生を送ることをリアルに思い浮かべて、丁寧に、2~3日かけて、ネタが続く限りノートに書き綴るというもの。
これは、精神分析の創始者といわれるフロイトが初期に行っていた「カタルシス療法」の変形バージョンです。
とのことだが、本書ではその効果として以下を挙げており
・ 実際に起きていない状況に一抹の寂しさ、虚しさを感じる
・ ノートに書いた時の自分とそれを眺めている別人格の自分を感じ取れる
・ 相手への恨みがこんなに積もっていたのかと以前の自分に気づく
結果的に、時間の経過が記憶を風化させて、冷静に客観的に人生を見つめられるようになる・・・ ということらしい。
印象として、心理学の内容を(主に職場で使える)コミュニケーションのテクニックとしてまとめた本という感じ。
心が疲れてきってしまってから読む本ではなく、まだ元気なうちに読むべき本。
(適応障害やうつ云々のワードは一切出てこないので要注意)

