書籍情報
評価 | |
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購入形式(紙・Kindle・Audible) | Kindleのみ |
出版社 | - |
試し読み | 可能 ※オンデマンド(ペーパーバック) |
紹介ページの充実度 | 普通(Amazon紹介ページ) |
著者名 | Keiichi |
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執筆時の年齢(出版年-生まれ年) | 45歳(2017年出版-1972年生まれ) |
関連サイト | keiichi – Twitter Keiichi@ヤバイ引き寄せの法則|note |
著者の職業 | 著者紹介には「現在は、自身の苦い経験を活かし自分の強みを見つけられない人・自分に自信が持てない人をサポートすることを志として、活動している」との記載 |
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経験・キャリアなど執筆背景 | 30代で脱サラをしてコンビニ経営を始めるが、40才になる年に負債を抱えて廃業するも、再起。以下のとおり、執筆の背景に関する記載あり。
「今日までの約五年間。自分なりに本を読んだり、セミナーで学んだり仮説・検証を重ねたりした結果、スピリチュアルの世界でよくいわれる『現実は内面の投影である』という教えは、揺るぎない真実であると、確信するに至りました」 「引き寄せの本は商業出版のものから、電子書籍で無名の一般人が書いたものまで、いろいろと出ていますので、私も軽く100冊以上は目を通しました」 |
過去の著作点数 | 2点 |
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前作から本書発行までの経過期間 | 『アマゾンkindle出版(電子書籍 出版)がなかなかできないあなたへ: たった1日でキンドル・電子書籍を出版する秘訣(解説動画あり)』から約1ヶ月 |
刷数・発行部数 | - |
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書店などのランキング情報 | - |
文体・雰囲気・謙虚さ | ロジカル、丁寧。 |
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他書からの引用、参考文献 | 見当たらず |
誤字・脱字 | あり |
タイトルと内容のギャップ | 著者自ら「本書は実用書」と書いているにも関わらず、自己啓発本を煽って売る昔ながらの出版社風の「魔法」というタイトル付けは解せないが、「引き寄せの法則」とサブタイトルにあり、内容は遠からず。 |
感想
Kindleとオンデマンド(ペーパーバック)でしか出ていないのと、キャッチーな表紙デザインから「果たしてお金の無駄にならなければいいが」との懸念はあったが、苦労の末に再起した著者への応援の気持ちを込めて購入した。
追記:2020年12月現在、オンデマンド(ペーパーバック)の購入不可
結論からすると、読んでよかった。
「嫌なヤツを消す」というワードに引かれるが、内容は「引き寄せ」がテーマ。
人に説明する時に困るのですが、引き寄せは現実的なアプローチで説明ができるパターンと、「不思議だよね」としかいいようがないパターンの2種類があります。本書で取り上げるのは、主に後者の「不思議だよね」の方ですが、現実的な説明のつくパターンの方も、はじめにサクッとお話しておきましょう。
ロジカルな入りで、前者の「現実的な説明のつく」【認知的焦点化】についての説明も分かりやすい。
後者についても、著者の体験談が読者の日常にもありそうな事例で身近に感じられるのと、タイトルにある【魔法】とかじゃなくて
やっぱり、継続的な努力が必要なんだな・・・
と思える、現実的な実践方法に好感が持てる。
紹介されている【クリアリング・メソッド】の1つ方法として「感情を感じ尽くすメソッド」のやり方が紹介されている。
1.自分のネガティブな感情を客観的に捉える
2.その感情のエネルギーを感じ尽くす
「あ、今わたしはイライラしているな」というネガティブな感情に気づき(客観的に自覚し)、その感情のエネルギーに自分の意識を向ける。
意識を向けるのは、渦巻いている感情のエネルギーそのもので「この感情、凄いパワーだな……」と他人事のように観察する感じでやると、うまくいくという。
注意としては、その感情の原因となった出来事について「やっぱりムカつくよな」などとあれこれ考えてしまわないこと!
これは、難しい・・・
ただ本書で説得力があるな、と感じたのは【お試し】と呼ばれる、上向いた頃にやってくる「本当にできるようになったの?」とテストされるような出来事が、著者の身に何度も降りかかってきたこと。
スピリチュアルな感じの胡散臭い本では、成功ばかりがクローズアップされることが多いが、本書では挫けそうになりながらも乗り越えてきた、著者のエピソードが具体的で、親近感がわく。
個人出版ならではの、鋭い切れ味やツッコミどころ満載な稚拙さも、少なからず期待していたが、いい意味で裏切られた良書だった。

