『がんばらなくても死なない』(竹内絢香 著/コルク)
疲れた心が楽になる本について【どんな著者】が【どんな経験・背景】をもとに書いたのか【客観的】な情報と主観的なコメントを添えて紹介
目次
書籍情報
評価 | |
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購入形式(紙・Kindle・Audible) | 紙/Kindle ※コミックエッセイ |
出版社 | KADOKAWA(Kindle版:コルク) |
試し読み | 可能 |
紹介ページの充実度 | あまり詳しくない(Amazon紹介ページ) |
誰が書いた本?(執筆時の年齢、著者サイト)
著者名 | 竹内絢香 |
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執筆時の年齢(出版年-生まれ年) | 33歳(2020年出版-1987年生まれ) |
関連サイト | 竹内絢香 – note @ayakatakeuchi56 – Twitter |
どんな立場で書かれている?(職業、経験・キャリアなど執筆背景)
著者の職業 | 漫画家&イラストレーター |
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経験・キャリアなど執筆背景 | メーカーにて海外営業の仕事を経て、脱サラ・渡英して美術大学に私費留学。帰国後、現職。 |
執筆経験、本書の準備期間
過去の著作点数 | 1点 |
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前作から本書発行までの経過期間 | 約2年 |
売れゆき(刷数・発行部数、書店ランキングなど)
刷数・発行部数 | 情報なし |
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書店などのランキング情報 | 情報なし |
主観による評価
文体・雰囲気・謙虚さ | 一貫して謙虚 |
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他書からの引用、参考文献 | - |
誤字・脱字 | 特に気づかず |
タイトルと内容のギャップ | トーンとしては「がんばらなくても大丈夫」くらいな感じ(死にそうになるくらいまで病んだ様子は書かれていないので)。 |
感想
長女として生まれて「我慢がデフォルト」になっていたという著者。
時として「我慢できること」は確かにえらいことかもしれない
ただ理想としては「誰も我慢しなくていい状態」がベストではないかと思う
我慢してしまうと、自分を追い込んでしまうし、何より「自分がこれだけ我慢しているのだから」と相手に対して同じように強いてしまいがち。この点は私も最近注意していることだったので、ふむふむと共感しながら読み進めた。
完璧主義、褒められるのが苦手、NOと言えない、遠慮し過ぎる、周りに合わせて無理をする、他人に嫉妬する、厚意でしたことに見返りを求めてしまう、自分の意見が言えない…… など著者のキャラクターにどんどん引き込まれた。
性別は違えど、自分も似たようなところがあったからだ。
タイトルから「心の病で苦しんだ人のコミックエッセイかな」と思って読んだが、そうではないので忠告しておく。
印象としては、名付けるなら
脱サラ、私費留学を経てフリーランスの漫画家として頑張る
三十路女性の奮闘記
といった感じ。ただ絵のタッチや色使いにはセンスを感じるし、ページをめくるたびに著者と一緒に自己反省して前向きに生きているような気がしてきて、癒される。
あとがきのこの謙虚な姿勢もいい。
それでもやっぱり私は、書き始めたころの「めちゃくちゃ弱っていた私」の「誰も傷つけないで描く」という感覚を忘れてはいけないなぁと感じています。

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