『生き辛いOLですが自己肯定感を高めたら生きるのがラクになりました。』あかり*生き辛いOL(監修:中島輝)/SBクリエイティブ
【自己肯定感】が低すぎて社会人4年目にしてうつ病になった著者。半年で復職した現役会社員による、生き辛さから抜け出すための実用書マンガ。
書籍情報
評価 | |
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購入形式(紙・Kindle・Audible) | 紙/Kindle |
出版社 | SBクリエイティブ |
試し読み | 不可 |
紹介ページの充実度 | 普通。目次の詳細が掲載されているのである程度内容の想定ができる(Amazon紹介ページ) |
誰がどんな立場で書いた本?(年齢、職業、経験・キャリアなど執筆背景)
著者名 | あかり*生き辛いOL(監修:中島輝) |
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執筆時の年齢(出版年-生まれ年) | ●歳(2020年出版-●年生まれ) Amazon著者紹介に「20代」と記載あり |
執筆時の職業、プロフィール | 会社員 |
経験・キャリアなど執筆背景 | (以下、著者サイト生き辛いOLより) 著者の息苦しさの原因は、「人の目を気にしすぎる」、「気を遣いすぎる」、「完璧主義」、「自分嫌い」。社会人4年目にうつ病になり休職(半年後に元の会社に復職)。休職が始まって1カ月は寝たきり。その後「文字を読む」リハビリで、うつ病や心理学の本を読み漁った。定期的に通院しているが、症状は安定している。(巻末の著者紹介より) この世が生き辛すぎてうつ病に→寝たきりドン底生活→メンタルケア・心理学にハマり回復→復帰してうつ病の再発なく働いている。 |
著者の関連サイト
生き辛いOL
@engawa_akari – Twitter
執筆経験、本書の準備期間
過去の著作点数: なし
前作から本書発行までの経過期間: 不明
売れゆき(刷数・発行部数、書店ランキングなど)
情報なし
主観による評価
文体・雰囲気・謙虚さ | 専門家でないのにあたかも専門家風に説明している部分は少々気になる。漫画ページはかなり余白も多いので、さらっと読み終えられる。登場キャラの女性が似通ってる気がして「あれ?これ著者の方だっけ?」と分からなくなってしまったのは私くらいか・・・ |
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他書からの引用、参考文献 | 少ない |
誤字・脱字 | 特に気づかず |
タイトルと内容のギャップ | 特に問題なし |
感想
構成は、漫画6:文章4くらいの配分。
「自己肯定感の第一人者」の中島輝氏が監修を担当(著者との対談パートあり)。
自身の体験を漫画で描写した後、著者自身がその都度もっともな文章を添えていることに、多少抵抗感があったが
(たいていの本は、監修者や共著者として名を連ねる医師やカウンセラーが説明することが多いので)
さまざまな手法、対策を著者自身が体験したものの紹介という体裁になっており、読み進めるうちに、非常に好感を抱くようになった。
というのも、著者のエピソード自体は仕事内容も詳細が語られておらず、ありきたりのものだが、「自己肯定感」が低い人たち(私含む)の悩みについて、まんべんなく偏りなく幅広く触れているからだ。
うつ病や心理学の本を読み漁ったというだけあって、どのパートも要点を押さえていて、それでいて漫画も多いので、病み気味で文章だらけではキツイ読者にも優しい本。
私自身改めて、意識しておこう、肝に銘じておこうと思ったものをピックアップしておく。
ピックアップ
自分を褒めるための3つの自己承認
- 結果の承認(できたこと、達成したことなどの結果をほめる)
- 成長の承認(結果に至るまでのプロセス、途中も褒める)
- 存在の承認(存在するだけで価値がある、生きてるだけですごい)
自分はダメなやつと感じた時はやっぱり定番のコレ。
①は、そりゃ当然褒めるに値するから自然に自分で褒められる。
②も、ハードル下げれば何とかなる。働いているなら「今日は会社に行けた!」くらいまでハードル下げればいい。
問題は③。仕事で満たされていないなら、なかなか「〇〇さんがいてくれて助かるよ」という言葉も受け入れにくいはず・・・ 家族や自分を大切にしてくれる人から「いてくれるだけで(生きていてくれるだけで)嬉しい」という言葉が効く。
自分を責める言葉で頭がいっぱいになってしまったら
「それって誰かに言われたの?」
と、自分に聞いてみてほしい
そうすると
案外自分のまわりは敵だらけじゃないってことに気づく「私を一番攻撃していたのは私だったんだなぁ」
出典:『生き辛いOLですが自己肯定感を高めたら生きるのがラクになりました。』あかり*生き辛いOL(監修:中島輝)/SBクリエイティブ
自分が他人にくだす評価が自分を生き辛くしている。
(略)
人に対して「~するべき」「こうあるべき」と思うのはやめましょう。
それはいつか自分に対しても「こうあるべき」という思いに変わり、あなたを苦しめるようになります。出典:『生き辛いOLですが自己肯定感を高めたら生きるのがラクになりました。』あかり*生き辛いOL(監修:中島輝)/SBクリエイティブ
私にとってこの2つは合わせ技だと考えている。
辛くなったら「誰かに強いられてるの?それ」と問いかけ、結局は自分で自分を追い詰めていることに気づく・・・ 他人に対してゆるく接することができれば、自分がそれをできなくなった時に、自分で追い詰めなくて済むようになる。
「ABプランカード」も良かった!
著者の例がそのままズバリ、自分に当てはまる内容だったので感動した。
巻末付録の「10の認知の歪み」チェックリストも良かった!
Kindleで読んだので、各タイプ別の処方箋から本編の文章にリンクしてて、すぐに読み返せるのが便利だ。
女性に限らず、男性にもオススメの1冊。

