『1万人超を救ったメンタル産業医の 職場での「自己肯定感」がグーンと上がる大全』(井上智介 著/大和出版)
産業医として毎月約30社を訪問。アフロ金髪ヘアの精神科医のメンタル本、第2弾。
書籍情報
評価 | |
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購入形式(紙・Kindle・Audible) | 紙/Kindle |
出版社 | 大和出版(Kindle版:PHP研究所) |
試し読み | 可能 |
紹介ページの充実度 | あまり詳しくない(Amazon紹介ページ) |
誰がどんな立場で書いた本?(年齢、職業、経験・キャリアなど執筆背景)
著者名 | 井上智介 |
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執筆時の年齢(出版年-生まれ年) | ●歳(2020年出版-●年生まれ) 年齢情報見つからず |
執筆時の職業、プロフィール | 産業医・精神科医。 様々な病院で内科・外科・救急科・皮膚科など、多岐の分野にわたるプライマリケアを学ぶ。産業医として毎月約30社を訪問。精神科医・健診医としての経験も活かし、健康障害や労災を未然に防ぐべく活動。 |
経験・キャリアなど執筆背景 | 1万人超を診てきた経験 |

著者の関連サイト
あなたの会社は大丈夫?関西発!たたかう産業医! – アメブロ
@tatakau_sangyoi -Twitter
@tatakau_sangyoi – Instagram
井上智介の心がラフになるラジオ – YouTube
100点は目指さない。金髪アフロの精神科医が教える心のケア/井上智介
執筆経験、本書の準備期間
過去の著作点数: 1点
前作から本書発行までの経過期間:『職場の「しんどい」がスーッと消え去る大全』より1年
売れゆき(刷数・発行部数、書店ランキングなど)
情報なし
主観による評価
文体・雰囲気・謙虚さ | 親身になって寄り添ってくれる感じ。読者にプレッシャーをかける内容は一切なく、穏やかな気持ちで読み切れる。 |
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他書からの引用、参考文献 | 巻末に7点記載あり |
誤字・脱字 | 特に気づかず |
タイトルと内容のギャップ | 特に問題なし |
感想
金髪アフロヘアで記憶に刷り込まれた、産業医の井上智介氏の第2弾。
前著でも触れていたが、接する方たちにお伝えしているというモットー
- 人生は60点で合格
- ラフ(rough:おおざっぱに/laugh:笑って)に生きる
はシンプルでわかりやすくていい。
私は産業医と接した経験がないので、病院で治療してくれる医者と同じという感覚だった。
主治医が「復職OK」と判断しているのに、産業医がNOと言えば復職できない会社があるなんて知らなかった。
ちなみに診断書に記載される「就労可能」と「就業可能」は意味合いが違うそう。
「就労可能」
比較的単調な作業を中心とした労働ならできる。症状が初期よりも改善して生活リズムが整ってぼちぼち働ける、といったニュアンス
「就業可能」
与えられた業務をこなすことができる。突破的な問題のない普段どおりの業務であれば、集中してこなせる、といったニュアンス
ピックアップ
著者は「ベストを尽くせばそれでいい」という心がけの大切さを述べているが、その【ベスト】の意味合い、以下の言葉が苦しんでいる私たちには救いとなる。
ベストとは、今の限界のこと。
「もう限界だ」と感じているなら、それはひるがえってベストを尽くせていることになります。だからこそ、これ以上の無理をする必要はなく、そこまで頑張った自分を褒めてあげましょう。
出典:『1万人超を救ったメンタル産業医の 職場での「自己肯定感」がグーンと上がる大全』(井上智介 著/大和出版)
またどうしても限界まで頑張ってしまう私たちに対して
「頑張る=全力でやりきる」
ことだけではないと述べ、以下の6つのバリエーションを持つべきと述べる。
- 全力で頑張ってみるか
- ちょっと頑張ってみるか(とりあえずやってみようか)
- できる範囲で頑張ってみるか(壁にぶつかるまでやってみようか)
- ボチボチ頑張ってみるか(つらいことは後回し気味に放置)
- 余裕があれば、頑張ってみるか
- 誰かが頑張るでしょう(他力本願)
個人的には「【頑張らない】を頑張ってみるか」というニュアンスのアプローチも欲しかったかな。
他力本願までいかずとも、何か自分で頑張れるアプローチとして有効かと思うのだけど・・・